Welcome  ◎過去ログは、この記事の下に表示されます。

   このブログは、映画 『世界はときどき美しい』 の御法川修監督と、
  女優デビューを飾った片山瞳さんの交換ブログとしてスタートしました。
  映画は、第19回 東京国際映画祭でお披露目されたのち、
  2007年3月31日に渋谷ユーロスペースで封切られました。
  以後、順次全国で公開された他、国内外13の映画祭でも上映。
  現在はDVDが発売&レンタル中です。

  日本映画バブルの渦の中で公開された、小さな小さな一本ですが、
  製作に携わった私たちにとっては、かけがえのない大切な作品です。
  振り返れば、最初は行き先の不安な船出でした。
  ゆっくり一年をかけて、思いがけないほど多くの観客に恵まれた今は、
  映画のタイトルを口にして、その響きに深く頷いてしまいます。

  このブログは、私たちの映画が歩んだ一年間の軌跡です。
  右サイドバーに整理された情報は、メモリアルアルバムのような趣き。
  劇場へ足を運んでくださった方、DVDで新たに映画と出会ってくれた方、
  これからも多くの人たちが、このブログを訪ねてくれることでしょう。
  この映画が、それぞれの暮らしの中で育まれることを祈っています。
  これからもずっとずっと。  (2008年5月21日掲載)



  News Release  ◎過去ログは、この記事の下に表示されます。

  ◆御法川修監督の最新作が2作品同時に始動!!
      sankeiwest.gif
   Irodori_Rogo-A.jpg
   出演◎吉行和子/富司純子/中尾ミエ/藤 竜也
        平岡祐太/村川絵梨/戸次重幸
   主題歌◎原 由子 「ヘブン」   配給◎ショウゲート
   脚本◎西口典子  監督◎御法川 修
   2012年秋、シネスイッチ銀座 他 全国公開
   Copyright © 2012 「人生、いろどり」 製作委員会

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   映画 『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』
   主演◎柴咲コウ/真木よう子/寺島しのぶ
   原作◎益田ミリ (幻冬舎刊)
   脚本◎田中幸子  監督◎御法川 修
   配給◎スールキートス  2013年、全国公開

   Copyright © 2012 「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」 製作委員会
   (2012年4月15日掲載)


  ◆片山瞳さんの最新作は、映画 『海燕ホテルブルー』 のヒロイン
   第60回ベルリン国際映画祭で銀熊賞 (最優秀女優賞) を受賞した
   寺島しのぶさん主演作 『キャタピラー』 など話題作を次々発表している
   鬼才若松孝二監督の最新作で、片山瞳さんがヒロインに抜擢
   直木賞作家船戸与一氏による同名小説の映画化。
   下のバナーを Click 予告編をご覧いただけます。
   (2011年10月28日掲載)
   


  ◆御法川修監督が手がけたコーポレート映像が受賞
   美容サロン用ヘア化粧品の総合メーカーとして国内トップを誇る
   (株)ミルボンの創業50周年記念映像を御法川監督が演出しました。
   片山瞳さんも特別出演されています。
   記念式典で一度限り上映される作品として完成したのですが、
   映像文化製作者連盟が主催する映像祭 「映文連アワード2010」 の
   大賞に当たる経済産業大臣賞を受賞しました。
   (2010年9月30日掲載)

   


 ◆『SOUL RED 松田優作』 (監督御法川修)
  生誕60年没後20年のメモリアルとして、
  最初で最後の公式ドキュメンタリー映画が誕生
  今なお人々の心に生き続ける男の軌跡。

  ★DVD発売中 ★ORICON TOP
  第22回 東京国際映画祭 特別招待作品
  Copyright © 2009 SOUL RED Film Partners 


◆御法川修監督が手がけたテレビCM が好評オンエア中
  映画界の豪華スタッフが顔をそろえ、贅沢な仕上がりになっています。
  是非ご覧になってください。
  (2009年3月1日掲載)

 

  スープで食べる、野菜のおいしく新しいカタチ 「ベジさめ」 新発売
  TV-CM 「モノクローム」 篇 Starring 加藤ローサ
  ★コチラを Click ムービーでご覧いただけます。
  Copyright © 2009 Acecook Co.,Ltd. All Rights Reserved.


  第49回 「消費者のためになった広告コンクール」 金賞受賞
  
  For Earth,For Life 〜 株式会社クボタ
  TV-CM 「過去と未来 (eプロジェクト地球小屋)」 篇
  ★コチラを Click ムービーでご覧いただけます。
  Copyright © 2009 Kubota Corporation. All Rights Reserved.


2007年04月28日

モーニング&レイトショー!

宣伝担当です。
今年のGWは最長9連休になる方もいらっしゃるとか。
月の三分の一がいっぺんにお休みになっちゃうんですね。
この大型連休を皆さんはどう過ごされるのでしょう。

私のお勧めは映画鑑賞。
自宅でゆっくりDVDをご覧になるのも良いですが、
ぜひ映画館へ

『世界はときどき美しい』 は渋谷ユーロスペースにて上映中です。
快調にロングラン。
おかげさまで公開初日から5週目を迎えることが出来ました。
長期上映ともなれば観客動員数は下り坂をたどるものなのですが、
先週は公開2週目と変わらない動員数を記録。
トータル3,000人に及ぶたくさんの観客と出会えた事実に驚いています。
そして、心から感謝です。
すでにご覧になられた方々も、引き続き応援してくださいね。

連日、夜9:10からのレイトショー。
土日祝日はレイトショーに加えて、
朝9:50からのモーニングショーもあります。

さて、毎週金曜日にはトークショーを開催しています。
今週はGW期間中。
ゲストは片山瞳さん。
 『世界はときどき美しい』 では、松田龍平さんや
 市川実日子さんといった若手実力スターに囲まれ
 ながらも堂々たる映画デビューを飾りました。
 その魅力の秘密はインタビューででご確認ください。
 ◎Yahoo! エンタゲット!
 ◎MOVIENET INTERNATIONAL
 ◎日本映画専門情報サイト fjmovie.com

トークのお相手は、「ほぼ日刊イトイ新聞」 でおなじみ “まーしゃ” さんこと、
ライターの福嶋真砂代さん。 
御法川監督と西プロデューサーにインタビューしてくださったことがご縁となり、
今や身内も同然。
心強い応援隊長となってくれています。
応援隊長といえばゴッツイ印象ですが、福嶋さん本人は華奢できれいなお方。
でも、映画をたいせつに想うエネルギーは強いんです。本当に。
一取材での出会いに終わらず、こうして長いお付き合いに発展するところが、
この映画に携わる私たちの幸福です。
インタビュー全3回、是非お読みになってください

◎ご近所のOLさんは、先端に腰掛けていた。 第1回第2回第3回


posted by seka-toki at 14:23 | お知らせ

2007年04月25日

生きる地図

片山瞳さま

御法川です。
ぼくらの仲間、コウちゃんこと、草野康太が自身のブログ
沢木耕太郎さんの著書に触れています。
◎『世界は「使われなかった人生」であふれている』 (幻冬舎文庫)

この本、ぼくのバッグの中にも放り込まれていて、
大事に読み進めているところ。

 沢木さんの著作との出会いは、
 丸坊主だった高校生の頃に読んだ 「一瞬の夏」。
 カシアス内藤という混血のボクサーが
 再起をかける姿を追ったノンフィクション。
 冒頭の一行目から最後の一行まで、
 食欲を埋める代わりに文字を食べるように読んだ。
 うわべだけの背伸びに必死だった田舎の小僧は、
 精神の背丈が急激に伸びたように感じたものです。

人間ってやつのきよらかさ、邪悪さ。
その複雑なグラデーションの中を自分も揺れ動いているんだと知って、
ちょっとやそっとの軋轢にはヘコタレない免疫を作り出してくれたように思う。
鍛えられた、と言っていい。
一冊の本に。

人が何かを見るとき、
自分の経験や知識によってモノの見え方は違ってくる。
自分の中にあるものを反映してしか見えてこないから。
自分がなにを知っていて、なにを知らないかに影響されているわけ。
感情も同じ。

あることに直面したときに感情が動かなかったからといって、
目の前のものに意味が無いとは言い切れない。
まだ鍛えられていない感情だってあるはずだもの。
肉体を一度バラバラにしてみれば、
さびしげな器官の寄せ集めにすぎない人間に心があることが
そもそも不思議なんだから。

ぼくらは 「いまここ」 を生きながら、
横断歩道を渡ったり、コンビニで買い物をしたりしているよね。
個人の生きる地図上の行動範囲はとても限られている。
いく度か住まいを変えたり、旅をして見知らぬ土地を訪ねても、
必ず自分が暮らす場所をひとつ定め、
ささやかな生活の資を得るための仕事につく。
その往復に日々は溶け込んでいるように思えるかもしれない。
・・・とはいえ、
さまざまな顔とすれ違うことも含めた数多くの出会いがあり、
言葉を交わしながら表情の筋肉を隅々まで動かし、
想像を絶する量の食料を胃袋に収めてきたのも事実。
それは生まれた時からはじまって、今なお進行中。
歩いたり走ったり息切れしたりする一方で、生きる時間の半分は睡眠。
そんなのろまな歩みの一歩一歩に、感心してしまうことがある。
感心しながら、ふと笑ってしまう。
どんなにありふれて平凡に見えようと、
自分の想像を超える世界があることに。

ぼくらはまだまだ知らなければならないことがある。
たくさん、ある。
目に見えないものや言葉にならないものを情緒的に愛でるより、
見えるものに目を凝らすことや、
手を伸ばせば届くものに触れることの方を、
ぼくはたいせつに感じます。

◆追伸
今日のブログのタイトルは、
尾崎豊の 「十七歳の地図」 に気持ちを引っかけた。

 BSエンターテインメント 「尾崎豊 15年目のアイラブユー」
 【チャンネル】 NHK-BS2
 【放送日程】 4月28日(土) 午後8時〜10時 (120分)
 【出 演】 松田美由紀│片山瞳│原田龍二


片山瞳、がんばれ
自分で行けると思っている地点より、ずっと先を目指してください。
もちろん、ぼくも。
それぞれ共に。
posted by seka-toki at 23:54 | 御法川修より

2007年04月22日

ここのこころ

御法川修さま

片山瞳です
雨がやみ、緑の美しさが目に飛び込んできます
もう夏の気配ですね

今日は夕日がとても綺麗です


この映画の私の演じた 「まゆみ」 という女のコ
年はいくつくらい?
仕事は何を?
どんな人生を?
よくわからないまま心を追っていました

人の心というものは本人すらも手を焼くくらい難解

人の心の拠り所や心の道筋
心深くにあるもの
大切にしているもの

出会うすべてのひとの
今生出会えないけれど繋がり合うすべての人の
私自身の

目には見えないが深く広がる世界

たくさんの心の色とりどりな世界が美しいといつも思える自分でいれたら、と悩む
あらゆるものを受け入れる受け止める心の広さを求めている
頭で考えるこの世のパズルはあまりに難解で寄り道ばかりをしてしまう
あらゆるものを脱ぎ捨ててしまえたら、と願う

今日の日は、今、ここに、あるべき場所へあるべきことに感謝をしたい

夢や理想や願いや祈りを全て心の内にしまって、
私達が私達らしく幸せを微笑み合い優しく生きていける世界は
すべて私達の心の在り方次第だから

今日の日をとても愛しく思いやります


◎ブログをご覧の皆様へ
「世界はときどき美しい」のエンドロールは関わった方々の名前が
織物を織るように作られているのだそうです
私は初めてそれを聞いて、すみずみまで行き渡っている愛情に感動しました
上映が終わってもなかなか席をたてないいくつかの理由のひとつ
美しい鈴木慶江さんの歌声と共に、最後までどうぞお楽しみください

◎追伸
尾崎豊さんの追悼特別番組の司会アシスタントを勤めさせていただくこととなりました

 4月28日(土) 20時〜22時 NHK BS-2
 「15年目のアイラブユー」

没後15年を迎える尾崎豊さんが残した名曲の数々を、
生前に撮影された100時間に及ぶ秘蔵の映像と共に紹介します
尊敬する大先輩、松田美由紀さんと一緒にやらせていただきます
美由紀さんはスペシャルコメンテーターとして、
熱く温かい愛のメッセージを伝えてくれることと思います
初の生放送で緊張しております
頑張ります
どうぞよろしくお願いします
posted by seka-toki at 19:55 | 片山瞳より

はるか17

宣伝担当です。
春休み映画も一段落し、すでにGWに向けた新作が続々登場していますね。
そんな中、『世界はときどき美しい』 は公開初日から4週目に突入。
渋谷ユーロスペースでは連日、夜9:10からのレイトショー。
夜一回の限定興行ながら、平日にお越しくださる観客数が落ちる気配を見せず、
すでにニ度三度ご覧になられたという熱いリピーターも数多し。
夜のユーロスペースは、昼間の疲れを癒す解放空間になりつつあります。

土日祝日はレイトショーに加えて、朝9:50からのモーニングショーもあります。
上映はまだまだ続きますよ。

さて、毎週金曜日にはトークショーを開催しています。
今週27日(金)は、週刊モーニングで 「はるか17」 を好評連載中の漫画家、
山崎さやか先生が登場
東京国際映画祭の上映をご覧になった山崎先生が、
映画をとても気に入ってくれたことから今回の話が実現。

03年から連載スタートした 「はるか17」 は、単行本が15巻を越えた今もなお
読者から熱烈な支持を浴びる週刊モーニングの “看板” 漫画。
連日連夜の執筆作業の合間をぬって劇場へ駆けつけてくれる山崎先生
ファンにとっては素顔を拝見できる貴重な機会。
なんでも、初トークショーとか?!
山崎先生のブログはコチラです。
熱い応援トークを期待しましょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 4月27日(金) 夜9:10の回 上映後にトークショー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【ゲスト】 山崎さやか (漫画家) × 御法川修監督

  【公開劇場】
  ユーロスペース
  渋谷区円山町1-5 Q-AXビル3F
  TEL 03-3461-0211


◆追伸
このブログでおなじみ、期待の新星片山瞳さん。
『世界はときどき美しい』 では、松田龍平さんや市川実日子さんという
若手実力スターに囲まれながらも堂々たる映画デビューを飾りました。
その魅力が早くも評判を呼び、次なるオファーに忙しい日々のようです。
現在、写真集の撮影もスタート。
近々お報せしますが、テレビでも凛々しいお姿を拝見できるそうです。
Yahoo のオークションサイト 「エンタゲット」 では、瞳さんをフィーチャー。
出品中のサイングッズは間違いなくプレミアものでしょう。

posted by seka-toki at 13:09 | お知らせ

2007年04月19日

電子交差点

宣伝担当です。
さて、今日はちょっと趣向をかえまして・・・
ネット上で見つけた皆さんの声をご紹介します。
電子空間の中に書きとめられた言葉から、
それぞれの日常が垣間見えて
とってもすてきなのです。
勝手にリンクさせていただくことをお許しください。
日付順に並べさせてもらいますね。

 Kudryavka
 とりあえずの備忘録
 Fan Letter
 色とりどりの日々
 みつばち舎の名古屋ぐるぐる
 le jardin de sucre
 Life is like that.
 the day after tomorrow
 soramove
 なんとかなるさ
 green&pink @
 green&pink A
 大江戸時夫の東京温度
 桜の独り言
 ものろぎや・そりてえる
 アロハ坊主の日がな一日

今月27日からスペインで開催される 「バルセロナ・アジア映画祭」。
日本からは 「ストロベリーショートケイクス」 (監督:矢崎仁司) と共に
『世界はときどき美しい』 がコンペティション部門に公式出品されます。
同映画祭のデジタルシネマ部門に出品される映画 「東京失格」 の監督、
井川広太郎さんも熱く支持してくれています。(うれしいです
Lost in Blog

先日、御法川監督が出演したラジオ番組 「シネマストリート」 (かわさきFM)。
番組アシスタントを務めるモデルの竹花梓さん。
(是枝裕和監督 「DISTANCE」 の梓さんはチャーミングでしたね)
そして俳優の嶋田豪さん。
お二人とも映画を気に入ってくださったようす。
DAILY-AZUSA
嶋田豪の奮闘日記

皆さま、ありがとうございます。
posted by seka-toki at 20:22 | 電子交差点

2007年04月18日

自分を奏でること

片山瞳さま

御法川です。
あなたが映画と出会うまでのこと、拝読しました。 

なにかを思い出す時には、
いろんな心の働きかけが絡まっているものです。
「私は」 と語るとき、
そこには過去を反映した時間と、
未来を想像する時間が同時に横たわっている。

思い出されたことは、自分の中で 「認められた」 こと。
思い出されたことが終着点じゃなくて、
そこから心が開かれて、新たな想像へ向かう分岐点。
想像されたイメージを自ら体験していく歩みが
「生きること」 なんだろうな、きっと。

想像されたイメージを 「夢」 と呼ぶよね。
ぼくやあなたは、これからも夢を語るでしょう。
でも夢は、甘くてかわいいお菓子やオモチャじゃない。
もしぼくらが楽器の演奏者だったら、
イメージされた音を奏でるための訓練が必要だよね。
訓練しても表現できない音だと気づいて諦めるのか、
さらなる激しい訓練を課して追い求めるのか・・・。
格闘のプロはトレーニングを一日いいかげんにやると自分にバレる、
と言います。
三日いいかげんにやると対戦相手にバレる、
一週間いいかげんにやると試合の観客にバレる、
一ヶ月いいかげんにやると取り返しがつかなくなるそうです。
ぼくらのような仕事は下手をほめられちゃうこともあるから、
気をつけないとね。
ずるずるっと落ちていきます。

自分という “楽器” が美しい音色を奏でるまでには、
まだまだ厳しいレッスンが必要。
その道のりを思うと、遠い。
そろそろ新たな楽譜に挑まないとね。
posted by seka-toki at 14:41 | 御法川修より

2007年04月16日

この映画と出会うまで

御法川修さま

『世界はときどき美しい』 第3週目を迎えましたね
私の回りでもたくさんの評判が飛び交っています
たくさんのメッセージが返って来る事に幸せを感じています
何度も足を運んでくれる方もとても多く、ありがとうございます

それぞれの人生へと続いていく・・・
それぞれの幸福がいっぱいに広がっていくことを祈っています

私自身この映画と出会えたことを心から感謝します

  

この映画と出会った時のこと
私はその頃、17歳から6年続けたモデルをやめて、
恋人と暮らしていた生活を引き払い、東京での生活を捨てて、
実家、福岡へと戻り、巫女さんになっていました
なおさらに、この映画との出会いを運命的に感じたのを覚えています

モデルを続けながら、何が何だか自分がよくわからなくなっていた
もがけばもがくほどに心が渇いて苦しかった
何をやりたいのか?何ができるのか?
私が私として生きる意味を知りたかった
(今、思うと若さの暴走のただの自分勝手でした、ご迷惑かけてごめんなさい)

憑かれたように全国各地のあらゆる神社に足を運ぶようになりました
でも表面ばかりをなぞっていても何も生まれない
いっそのこと氏神様の懐に、私の生まれた原点にもう一度戻りたいと思っ立った
見失っていたから
原点の氏神様に仕えながら、もう一度 「本当の私」 と出会いたかったから
巫女さんになった

毎日毎日、朝、山を登り、参拝から始まり、祝詞を聞き、お守りを手渡し、社を眺め、
季節の過ぎる音を聞き、祈る人々を見つめ、祈り続けていた

 「どうぞ私をお導きください」
 「愛する道を教えて下さい」

祈りながら、今まで自分がどんなにわがままで傲慢で、
与えられるものを拒否し続け、逃げ続けた愚か者であったか
人の気持ちを気付かずに傷つけてきたのかを氏神様は痛みをもって教えてくれた

捨てたものをひとつひとつ拾い集めながら、祈り続けていた
「ごめんなさい」「ごめんなさい」
すべての出来事は返ってくるから、必要な刈り取りと反省をしていたのだと思います

山が秋に染まり、寝れない神社のお正月を乗り越えて、寒さに耐え、
桜が咲き誇り出す頃に、この映画の出演依頼と脚本が届いた

5年前の雑誌を見て、イメージに合うので出演してほしい?!

びっくりした
神様からの返信だと思いました

脚本ではヌードがメイン
覚悟が必要だった
けれどもう一度やり直すことができるなら
私のすべてを、体も心もすべて裸にして、全身全霊全てを捧げようと思った
それが与えられた道ならば

それからたくさんの出会いを経て、たくさんの経験をさせていただき、
「女優」 として生きる道、歩んでいける幸せを見つけた
今まで生きてきた道を愛情持って見つめることができるようになった

感謝でいっぱいです
これからお返しをいっぱいしたいです
花咲くことがお返しになるなら
一生を投じてこの道を進みます

醜くても、未熟でも、完璧じゃなくても、馬鹿でもいいから
目の前のこと、目の前の人を精一杯愛していきたい

今は必死に掴んでいる精一杯の小さな手が
大きく深く包み込む優しい腕になるように

勇気と努力と忍耐を持って
愛する道を歩んでいきたい


◎追伸
今、映画のポスターやプレスに私がサインをしたものが
オークション出品されています
自分のことばかりの心情を、この場で綴るのは如何なものかと躊躇していましたが、
原点の決意として心を裸にすることも大事と思いました
サインしたものを持ってくれる方やエネルギーを投じて下さる方々への敬意を込めて、
私を知ってもらいたく、未熟ながらに長々と書かせてもらってすみません
posted by seka-toki at 15:08 | 片山瞳より

2007年04月15日

ロングランへ!

宣伝担当です。
「渋谷ユーロスペース」 での上映は、公開初日から3週目に突入。
連日、夜9:10からのレイトショー。
土日祝日はレイトショーに加えて、
朝9:50からのモーニングショーもあります。
好評につきロングランへ
上映はまだまだ続きますよ。

「名古屋シネマスコーレ」 は4月20日(金)までの上映です。
どうか、お見逃しなく

あっ、そうそう。
ミクシィに 『世界はときどき美しい』 のコミュニティがあるんです。
管理人の 「とみーちゃん」 さん、これからもどうぞよろしくお願いします。
メンバーの皆さま、応援してくださいね。

さて、「ユーロスペース」 では毎週金曜日に舞台挨拶&トークショーを開催しています。
今週20日(金)は、日本のフォークロックシーンの金字塔、あがた森魚さんが登場
劇中では、松田龍平さん演じる主人公にメッセージを投げかけるキーパーソンを
演じてくださいました。
あがたさんが運営に尽力されている 「函館港イルミナシオン映画祭」 とは、
本作の撮影時からお世話になっている間がら。
デビュー35周年の今年、幻の大名盤 『乗物図鑑』 が初のCD化
お勧めの一枚です。 (ネットでの購入はコチラから
posted by seka-toki at 02:55 | お知らせ

2007年04月13日

ほぼ日刊イトイ新聞

宣伝担当です。
このブログ、日毎に訪問者が増えているのです。
映画をご覧になってくださった方々が、
ご自身のブログで紹介してくれているおかげです。
ありがとうございます。

『世界はときどき美しい』 は、
どなたが観ても “面白い” と感じてくれる映画でないことを、
我々重々承知しております。
「商業的に難しい」 と散々言われてきましたから。
でも、この映画を世に送り出すべきだという使命に駆られた仲間達が、
渾身の想いで宣伝に取り組んできました。

TVスポットが流れたわけでもないですし、新聞広告も出ていません。
それなのに、レイトショーという限定興行ながら、
すでに1,500人に及ぶ人達が劇場に足を運んでくださいました。
皆さんこそが、『世界はときどき美しい』 の発見者です。
これからもたいせつにしてくださいね。

「ほぼ日刊イトイ新聞」 でのプチ連載、最終回が更新されました。
御法川監督と西プロデューサーにインタビューしてくださったのは、
福嶋真砂代さん。
公開初日のようすを心配して劇場に駆けつけてくれたばかりか、
公開後もご友人をお連れいただいたり、
心強い応援隊長となってくれています。

応援隊長といえばゴッツイ印象ですが、
福嶋さん本人は華奢できれいなお方。
でも、映画をたいせつに想うエネルギーは強いんです。
本当に。

一取材での出会いに終わらず、
こうして長いお付き合いに発展するところが、
この映画に携わる私たちの幸福です。
連載全3回、是非お読みになってください

◎ご近所のOLさんは、先端に腰掛けていた。 @ A B

さて、渋谷ユーロスペースでは
毎週金曜日に舞台挨拶&トークショーを開催しています。
本日は、昨年の話題作 『ヨコハマメリー』 の監督、
中村高寛さんをお迎えします。
わが御法川監督を相手にしてのトークショー。
どんな話題が展開するのか?!
ご期待ください。
posted by seka-toki at 18:07 | お知らせ

2007年04月12日

春の目覚め

御法川修さま

片山瞳です
桜がもう散ってしまいます
桜の開花とともに始まった 「世界はときどき美しい」展、
4月10日をもって終了しました
たくさんの方々に足を運んでいただき、
ここで交わしたたくさんの思いや時間は大切なものでした
ありがとうございました
  

またここから、明日へと向かう大きな糧です
春の優しさは夏へと向かう熱いエネルギーへと変えて・・・

遅ればせながら
先日8日のトークショーにご来場の皆様、
本当にありがとうございました
愛情を体全体でひしひしと感じる一日でした
この場で自分の心の内をしっかり伝える と決意表明を
させてもらった私ですが
理想と現実の振り幅は大きくて、課題は山積み

一歩一歩・・・がんばろう!!!
それが完璧じゃなくても、それが愛する理由になるなら

舞台挨拶に来ていただいた皆様にも
心より感謝申し上げます
受けとってくださる方々がいて、はじめて輪が成立します
与えることと受け取ることは同じことだと実感しています
舞台裏での幸せを押さえきれない面々です ▼



昨日、私は夢をみました
地中深く、暗い暗い闇の中をぐるぐると廻り落ちていく夢
「闇」 というのは安堵、やすらぎ、静寂。
誰にも邪魔されることのない、大きな腕に抱かれているような安心。孤独。
深い深い孤独の一番奥まで落ちていくと
そしたら、そこは光輝く、光の世界が目の前いっぱいに広がっていた
たくさんの命が一つひとつが光になって揺らめいていた
永遠につづく幸せが嬉しくて揺れていた

そこで新しい命がひとつ、ふたつ、産声をあげていた
オギャーと生まれた新しい命
新しい生命
あたたかく見守るまなざし

いつも側にある温かい眼差し
命という幸せ
それはいつも側にあるけれど、気付けない、忘れてしまうから

大事、なこと。

いつも幸せはここにあるのに、小さな手では受け取りきれないから、
小さな幸せを互いに微笑み合う

願わくば、ささやかな幸せが寄り集まり、大きな幸せへと育ってほしい
誰の心にも幸せの光の種があるから
たくさんの幸せが目覚めますように
そういうささやかさの種が
この映画を観て下さった方々の心から育っていきますように、と
勝手なる祈りです
posted by seka-toki at 14:52 | 片山瞳より