寒さもゆるんできたように感じて薄着で出かけたら、
ひょう混じりの雨に降られてしまいました。
只今びしょ濡れの服を乾かしているところ。
この不安定な気候を通りぬけると、春なんでしょうね。
近所の遊歩道には梅が咲いています。
そんな中、いちばん嬉しかった報せ。
昨年7月に 『世界はときどき美しい』 を招いてくれた福岡アジア映画祭。
今年で開催22年目を迎える長い歴史と実績、
その運営を有志の力だけで推進してきた地道な取り組みが讃えられ、
(財)日本ファッション協会が主催する 「シネマ夢倶楽部」 において
「シネマ文化賞」 を受賞されました。
映画祭実行委員長の前田秀一郎さん、今村ミヨさん。
おめでとうございます。
映画祭の運営に尽力する有志の方々にとっては、
大きな励みと誇りになったはずです。
そして、この映画祭に招かれた多くの映画人にとっても。
あの日・・・
福岡アジア映画祭には片山瞳と一緒に招かれたのでした。
上映に立ち会ったあとは近くの宴席へ移動し、
『王の男』 のイ・ジュンイク監督らと共に乾杯。
日本語しか駆使できないぼくではありましたが、
福岡にいながらアジアの大きな十字路に立っているイメージを
くっきり強く照らし出されたひと時でした。
大きく普遍的なものと、小さくても具体的なもの。
そのふたつを絶えず共振させられたなら、
ぼくらが今生きる場所は世界の真っただ中だと知覚できるはず。
あんなに降っていた雨はもうやんでいる。
朝は地球の裏側で、
いま見えるのは、ただの当り前の夜空です。
◎天神経済新聞
◎過去ログ
◆付記
このブログにコンタクトしてくださった方々のメール、
ぼくから返信を怠ったままになっていますが、
確かに拝読しております。
映画の感想を伝えようとしてくれた皆さんの行動に、
尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。
ぼくのような、かぼそい仕事を続けるものには、
寄せられた声が心の支えになっています。
公開から一年が経とうというのに、
今も多くの人たちが 『世界はときどき美しい』 と
出会ってくれているのですね。
うれしい。